【最終更新 2011年7月21日】
●はじめに
釣りには行きたいが、そんな暇も金もない。せめて雰囲気だけでも味わえる"釣りゲーム"はないか、私もずっと探してきましたが、今一つピンとくるものがありませんでした。最近のゲームソフトは実写画面を多用して臨場感を"売り"にしているものが主流ですが、その最大の不満は、肝心の「魚とのやり取り(竿の曲がり)」をリアルに描写したものがほとんどないという点にあります。そこで、仕事の合間をみて資料を集め、半年掛けて何とか自分で作ってみました。プログラミングは趣味でやっていますので、もちろん高機能で精緻なものはできませんが、"釣りキチ"のひとりとして「(メーカーさんに)こんな釣りゲームを開発してほしい」という願いを込めて公開することにしました。なお、釣り初心者の方で全く"ヘチ釣り"をご存じない方は、とりあえずインターネット等で調べてみて下さい(笑)。"ヘチ釣り"を題材に選んだのは、個人的な好み以上に「単に作りやすかったから」であり、当ホームページは"ヘチ釣り"の紹介や釣技を研究するサイトではありません。
●"ヘチ釣り王"の特徴
本当は「自宅で釣り道具を選ぶ」ところから始めたかったのですが、複雑なゲームを開発する能力(技術と手間)はありませんので、仕方なく「いきなり釣り場で竿を出している」場面からスタートします。しかも、竿の上下動はできますが、今やはりの"3D"的な竿操作は一切できません。(...全然リアルじゃないですね。) しかし、その分「魚とのやり取り(竿の曲がり)」の描写に力を注ぐ一方、「"釣り人"の心をくすぐる細かい仕掛け」を各所に設定しました。
@ 竿やリールの変更はできませんが、"仕掛け(ハリ・オモリ)・エサの交換"はできます。もちろん仕掛けやエサの違いにより、アタリの出方や釣れる魚の種類が変わるようプログラミングしてあります。
A "アタリ頻度"や"ヒット確率"をユーザー自身で調整(5段階)できるようにしました。また、いわゆる"誘い"を掛けるとアタリが出やすくなるなどの工夫もしてあります。
B "オモリ位置"(水深)によっても釣れる魚の種類が変わります。(例:"カサゴ"や"マゴチ"は海底付近でしかアタらない)
C いわゆる"バラシ"の他に"エサ落ち"や"ハリス切れ"も演出しました。これらの設定も実釣に即してできるだけリアルにプログラミングしてあります。(例:"カニ"や"オキアミ"は"エサ落ち"が早い / "大物"は"ハリス切れ"を起こしやすい)
D "釣り場の変更"もできますが、今のところは背景画面と水深が変わるだけで、単に"雰囲気を変える位"と思って下さい。しかし、ユーザー自身で好きな港の写真を撮り、ゲームに組み込めるよう工夫しました。
E 「日中・薄暮時・夜(電灯なし)・夜(電灯あり)」の中から"釣り時刻の設定"ができます。("自動"でローテーションも可。) 単に"雰囲気を変える"だけでなく、時間帯によってアタリの出方や釣れる魚の種類が変わるようプログラミングしてあります。
F "クーラーの中を見る"ことによって、釣果の合計をリアルに確認できるようにしました。
G 海底にオモリを落としたままで放置すると"根掛かり"しやすくなります。また、海底の"ゴミ"が掛かることもあります。
この他にも「細かい仕掛け」を色々仕込んでありますが、是非ご自分で探してみて下さい。"ヘチ釣り王"はまだまだ開発途上ですので、これからも改良・機能向上を続けていく予定です。
●動作環境
本プログラムは"DXライブラリ"を使って作成しました。
1.このゲームで遊ぶには「ホイール付きのマウス」が必須です。
2."Windows"(Win98以降)専用のプログラムです。"WinXP"では動作確認しましたが、他の OS(Win7 など)で動くかどうかは確認しておりません。(ご報告頂ければ幸いです。)
3."DirectX9"以降のランタイム(無料)がインストールされていること。(申し訳ありませんが、インターネット・雑誌付録等、ご自分で探して導入して下さい。)
4.「魚とのやり取り」の描画はかなり CPUへの負荷が大きいうえに、大量のスワップファイルも生成するため、5年位前(新製品)のパソコンでようやく動く感じです。(低スペックでは動きが遅くなります。)
5.技術不足で大量の画像リソースを起動時にまとめて読み込むため、最大"200MB"以上(ちょっとスゴ過ぎですが...)のメモリを消費します。
6.インストーラは付属しておりません。レジストリへの書き込みも行いませんので、アンインストールはダウンロードしたフォルダごと"ごみ箱"に捨てるだけで結構です。
●遊び方
"ヘチ釣り"をご存じない釣り初心者の方でも簡単に遊べますので、ご安心下さい。基本的には「"ハリ"に"エサ"を付けて海中に落とし、"アタリ"が来たらマウスホイールで"アワセ"て、後は"バラ"さないように竿の角度を見ながら海面までリールを巻き、魚が弱ったところで"左Ctrl"キーを押下しながらマウスホイールを使って"ぶり上げる"」だけです。
[基本操作]
・竿を上げる -> マウスホイールを上向きに回転
・竿を下げる -> マウスホイールを下向きに回転
・ラインを出す -> マウスの左ボタン
・ライン(リール)を巻く -> マウスの右ボタン(高速)またはマウスのホイールボタン(低速)
・ハリ・オモリを付ける -> メニューの"仕掛けの交換"
・エサを付ける -> メニューの"エサの交換"
・"アワセ"を入れる -> マウスホイールを上向きに回転
・魚を取り込む("ぶり上げ") -> "左Ctrl"キーを押しながらマウスホイールを連続して上向きに回転
・ゲームを終了する -> メニューの"閉じる"または右上の"X"ボタンまたは"Esc"キー
@ 当たり前ですが、"ハリ"が付いてないと魚は掛かりません。デフォルトは「チヌ鈎3号」になっていますが、"仕掛けの交換"から(今のところ)「チヌ鈎1〜5号」を選択できます。大きいハリでは小さい魚(エサ盗り)は"鈎掛かり"しないようになっていますが、アタリも出にくくなります。また、"ハリス切れ"を生じた場合は当然ハリもなくなっていますので、面倒ですが、その都度"仕掛けを回収"してハリを結び直して下さい。
A "オモリ"が付いてなくても魚は掛かりますが、"仕掛け"が海中を落ちていくのにすごく時間が掛かります。デフォルトは「ガン玉5B」になっていますが、"仕掛けの交換"から(今のところ)「ガン玉B〜6B/オモリなし」を選択できます。大きいオモリでは沈降速度は早いですが、アタリも若干出にくくなります。また、"ハリス切れ"を生じた場合は当然オモリもなくなっていますので、面倒ですが、その都度"仕掛けを回収"してオモリを付け直して下さい。
B 当たり前ですが、"エサ"が付いてないと魚は掛かりません。デフォルトではエサが付いていませんので、"エサの交換"から適当なエサを選んで下さい。但し、「"エサ落ち"しやすいエサ」「アタリが出にくいエサ」「特定の魚しかアタらないエサ」などの別がありますので、釣りをやる方はピンとくるでしょうが、色々試行錯誤してみて下さい。また、"エサ落ち/ハリス切れ"を生じた場合は当然エサがなくなっていますので、面倒ですが、その都度"仕掛けを回収"してエサを付け直して下さい。(ハリがまだ海面下にある場合は、エサの交換ができないようになっています。)
C @〜Bは「釣りの雰囲気を楽しむうえで面倒でも必要」と考えましたが、イライラする場合は"オプション"の「"エサ切れ"や"ハリス切れ"の演出」をチェックオフにしておけば"エサ切れ"や"ハリス切れ"が生じないようにできます(一部例外があります)。また、現在エサが付いているかどうかは"オプション"の「"エサ落ちインディケーター"の表示」で確認できます。(青:エサあり / 赤:エサなし)
D エサを付けたら、マウスの左ボタンとマウスホイールで仕掛けを海中に沈めていき、オモリが狙った水深に達したところで竿を止めてアタリを待ちます。但し、水深1m未満ではアタリは出ません。また、魚種によりアタリが出る水深が異なりますので、これも釣りをやる方はピンとくるでしょうが、色々試行錯誤してみて下さい。さらに、アタリがないときにマウスホイールで少し竿をあおる(いわゆる"誘い"を行う)と「たまたまそこに魚がいた場合に限り」アタリがすぐに出るようにしてあります。"誘い"を行う場合は、オモリの上下位置(水深)だけでなく、横方向の位置(マウスで移動)にも注意して下さい。
E このゲームでは"アタリ頻度"と"ヒット確率"をゲーマー自身が調整できるようにしました(デフォルトはそれぞれ「3(中)」「3(標準)」)。但し、"アタリ頻度"を「5(最多)」に設定すると極めて頻繁にアタリが出るため、上記のハリ・オモリ・エサ・水深・誘いの有無などの違いによるアタリ(間隔)の差はほとんどなくなってしまいます。
F アタリが出たらマウスホイールを上向きに回転して、必ず"アワセ(合わせ)"を入れて下さい。うまく魚が"鈎掛かり"したら竿先が強く引き込まれますので、マウスホイールで竿先を上げるかラインを出し、竿の角度を維持しながら少しずつリールを巻いて、魚を海面(オモリ位置0.0m)まで浮かせて下さい。(完全に海面まで浮かせないと魚は弱りませんので、取り込みもできません。) この際、竿がある一定の角度を超えて引き込まれてしまうと"バラシ"または"ライン切れ"となります。かといって、あまりに竿をあおり(上げ)過ぎても、やはり"バラシ"てしまいますので、常に一定の竿角度でやり取りするのがコツです。また、必要以上に魚を遊ばせても、やはり"バラシ"てしまいますので、魚が弱ったらできるだけ速やかに取り込むようにします。("魚が弱る"までの時間はヒットした魚種やサイズによって異なります。)
G 魚が弱ったら「Landing Chance!」というメッセージが表示されますので、"左Ctrl"キーを押下しながらマウスホイールを「ひたすら上向きに回転」して"ぶり上げ"て下さい。ランディング時は常にマウスホイールを回転させることが大切で、回転を止めると重力で魚が落ちるようにプログラムされています。(もし、魚が海中に落下してしまっても、ランディングをやり直すことはできます。) 竿がある一定の角度に達したら、"取り込み"成功とみなして釣魚の画像及びサイズなどのデータが画面一杯に表示されます。
H 釣魚を確認し終えたら、"スペースキー"を押下してゲームを再開して下さい。釣魚のデータはすべて自動的にファイル(data.hzo)に記録されますので、"メニュー"の「クーラーの中を見る」を選択すれば、それまでの釣果の合計を確認することもできます。
★ ダウンロードしたら、最初に必ず"readme.txt"をお読み下さい。免責事項/著作権等をご理解頂けない場合は、当ソフトで遊ぶことはできません。
☆Hechizurioh Ver1.00(Freeware 6.22MB)☆
※ ご注意とお詫び
"釣り下手"なうえになかなか釣行する機会もないため、一部の魚の画像データ(スズキ・ゴンズイなど)が作成できず、実はこのプログラムはまだ未完成です。(魚屋さんで買ってきてもいいのですが、できれば生きているものを使いたいので、釣れるまでどうか気長にお待ち下さい(^-^)。) Ver0.99.07 をリリース後、"クロダイ"の画像データは準備できましたので、一応完成(Ver1.00)としましたが、それでも魚種を決定するルーチンにおいて、稀に代替選択候補がひとつもない状況が生じ、画面がフリーズする(プログラムが応答しなくなる)可能性があります。大変申し訳ありませんが、これらの不具合を生じた場合には"プログラムの強制終了"(Ctrl+Alt+Del)で対応下さるようお願い致します。また、"免責事項"に記載のように、当プログラムの使用によるいかなる損害も当方では一切責任を負えませんので、不安がある方は当ソフトで遊ばないようにして下さい。
【バージョンアップ履歴】
〇 11/06/14 Ver0.99.01 とりあえずベータ版完成。ホームページで公開。
〇 11/06/15 Ver0.99.02 当分の間"エサの交換"で「カラス貝」を選択できないよう応急処置。("クロダイ"の画像データがなくフリーズが多発するため。) 特定のパターンで突然"竿が消えてしまう"不具合を修正。
〇 11/06/20 Ver0.99.03 パソコンの画面解像度が[800X750]ピクセルより小さい場合は、起動時にメイン画面をデスクトップサイズに合わせて縮小表示するよう設定変更。"ゴミ"アイテムを1つ追加。"ソフトルアー"をエサにした場合は"エサ落ち"が生じないように修正。
〇 11/06/21 Ver0.99.04 少しでもメモリ消費を抑えるためにリソース(魚やゴミの画像)サイズを縮小。
〇 11/06/22 Ver0.99.05 いわゆる"誘い"を行った場合の"アタリ"確率を若干高めに変更。"演出"を1つ追加。
〇 11/06/25 Ver0.99.06 "演出"を1つ追加。
〇 11/07/01 Ver0.99.07 魚の"引き"のバリエーション(大物用)を1つ追加。"ハリ"と鈎掛かりする魚のサイズを再調整。
〇 11/07/21 Ver1.00 魚の"引き"のバリエーション(中型用)を1つ追加。魚種を3つ追加(クロダイ・キチヌ・フグ)。"エサの交換"で「カラス貝」を選択できるように復旧。48cm以上のマダイが「クーラーに収まらない」不具合を修正。
(多忙な時期はHPの更新やメール連絡がかなり遅れ気味です。ご迷惑をお掛けします。)