【切符蒐集を考える(その2)】


※ (注意) 下記はあくまでも筆者個人の見解(私見)であり、特定の個人や団体を誹謗中傷する意図は全くありません。気に入らなければ読まないで下さい。しかし、下のような記事を書くと、極稀に"嫌がらせ"のメールを送りつけてくる方がおられます(無責任に"値踏み"などをされると困る"業者的マニア"もしくは"偽造の張本人"と推理致します)が、内容は見ずに廃棄しておりますので悪しからず。(スパムメールの類はプロバイダや警察と相談のうえ、断固とした処置をとらせて頂きます。) また、記事を参考にして入札を行った結果についても、筆者は一切責任を負えませんので、どうかご了解下さい。


["切符"コレクターの減少とその要因]

 もう二十数年も前になるが、筆者が"硬券集め"に夢中だった頃は、ちょうど"赤字ローカル線"の一斉廃止とバブル景気が重なり、空前の"鉄道ブーム"であった。"使用済みの切符"を蒐集対象とする趣味は勿論それ以前からあったが、昭和50年代の後半から愛好者が急増した結果、希少な券を中心に"売買相場"が急騰した。昭和56年に日本交通趣味協会が発行した「鉄道入場券図鑑」所載の「入場券の標準価格表」を見ると、例えば"昭和36年〜40年無人化駅"硬券入場券の評価がなんと"2000円"、同じく"昭和41年〜44年無人化駅"が"1500円"、"昭和45年〜47年無人化駅"が"1200円"、"昭和48年〜50年無人化駅"が"800円"などとなっているが、昭和60年頃の"実相場"はその10〜20倍にも達していたと思われる。(但し、昭和59年以降の無人化・廃止を除く。)

 ところが、その後間もなく、バブル景気の終焉と時を同じくして状況が一変し、急速な"マニア離れ"が始まる。人によっていろいろな見方はあるとは思うが、個人的には以下のような背景があったのではないかと推理している。
@ "赤字ローカル線"の廃止が一段落して、簡単に集められる(安価な)コレクション対象を失い、急に蒐集意欲を無くした人が増えたこと。
 "古銭"や"切手"なども同様で、比較的安価なものをすべて揃えるまでは夢中で集めてしまうが、"何万円単位"の品となるとそう簡単にはいかないため、購入を躊躇しているうちに急に虚しくなってしまう人が多いのではないか?(自分のことか?(笑))
A 国鉄(JR)及び大手私鉄における乗車券類の軟券化=硬券設備の縮小により、"コレクション対象としての将来性"に疑問を感じ始めた人が増えたこと。
 世にある"コレクション・アイテム"の多くは"今も現役である"(「現在でも作られている」とか「現に実用性がある」など)ことが多い。20年後も"硬券"を発売している鉄道会社がどれほどあるか?非常に危機的な状況にあることを考えると、オークションや専門業者などの"市場"でしか手に入れることができない鉄道グッズに魅力を感じなくなった人が多いのではなかろうか?
B 昭和50年以前の無人化駅の硬入など、1枚1万円以上もの値段で取引される券がたくさんあることを知り、値上がりを期待して半ば"投機的な目的"で買い集めたものの、実際の処分に当たっては余程の稀少券でない限り利益などは見込めないことに気付いて、蒐集意欲を無くした人が増えたこと。
 コレクション(特に硬入)の売却で高額な利益を得た人のほとんどは、"趣味一筋"に昭和40年代以前からこつこつと地方の小駅を廻り、10〜30円など極小額で地道に券を蒐集してきた一握りのコレクターだけであろう。特に、昭和50年以降の券は一時的に値上がりしても、同じものが日本中の蒐集家のストックブックに"大量に眠っている"と考えられるので、今後加速度的に価格の下落が予想される。決して「もうかる趣味ではない」ので、これからコレクションを始めようとしている方は注意が必要だ。

 そして、近年ではさらに、以下のような点が事態に拍車を掛けているような気がする。
C コレクターの世代交代により、往年の特急・急行列車や廃止された赤字ローカル線などの記憶が薄れ、一昔前の乗車券類に対する興味を持たない人が増えたこと。
 自分が乗ったこともない列車の特急券や自分が生まれる前に廃止になった路線の入場券に興味を持つ人もたくさんいるのは否定しないが、自身の"記憶"や"経験"が蒐集意欲をより高めるのは確かに違いない。若いコレクターは年配のベテランとは違った"蒐集の視点"を持っている場合が多いはずで、現に最近のオークションの落札結果などを見ていると、明らかに以前とは違う傾向が見えてくる(下・参照)。
D ネットオークションの隆盛により、毎日のように次から次へと膨大な量の供給品があり、コレクターの蒐集意欲が萎えてしまったこと。
 "ヤフー"や"ビッダーズ"のオークションは有名だが、とにかく出品物の量が半端ではない。すべての品に目を通すことすら困難で、ついチェックを緩めた隙に、欲しかった稀少な券を割と安値で先取りされてしまった経験を持つ人も多いはずだ。これだけ出品物があれば、「いつかまた出るだろうから無理に蒐集を急ぐ必要はない」という雰囲気になるのもやむを得ない。
E 稀少な券に高いプレミアが付けられていることを知った一部の不届き者が乗車券類(多くは"無人化・廃止年代の古い硬券入場券")を偽造して市場に流した結果、コレクターの間で"疑心暗鬼"が広がったこと。
 特に近年、明らかに"詐欺"を狙ったと思われる非常に精巧な"偽造入場券"が数多く出回るようになったことが指摘されている。中には、"偽造券"と知らずにオークションに出品してしまう人も多いと思われるので、事態は結構深刻だ。"フェイク"はコレクションの世界には"付き物"とも言えるが、パソコン技術の向上により"電子画像"に関しては実物とほとんど変わらない合成処理が可能になったため、ネットオークション掲載の出品物画像では真贋を確認することが難しくなってきている(下・参照)。


["ヤフーオークション"の"硬券入場券"落札結果に見る最近の傾向]

 筆者の場合、硬券入場券に関しては北海道・九州地区のみを蒐集対象としているので、その範囲内で「おお〜っ!」「おやっ?」「なんだこりゃ?」と思った落札実例をいくつか紹介したい。最近の大雑把な傾向は以下の通り。
@ 昭和50年以前無人化・廃止の券は現在でも比較的高値(1万円〜)で取引されているようだが、昭和60年前後の絶頂期に比べるとやはり何割か低くなっている印象を受ける。特に、九州の昭和40年代無人化はあまり人気がないのか、随分低い評価を受けているものがある。最近は10円券(赤線)の人気が高いのも特徴だ。
A 昭和50年以前無人化・廃止の券の中でも、鉄道ファンの注目度の高い駅、すなわち色々なHPなどでよく目にする"超秘境駅"や"難読駅"、根北線や世知原線など古い廃止路線の券は、むしろ以前より値上がりしているものも見受けられる。
B 以前は一定の評価があった昭和50〜56年頃まで無人化・廃止の券は、一部の例外を除いて既に"暴落"の気配が出始めている。一部の例外とは、"80円以上の最終額面券"や"最終日付の券"などだが、それらもひと頃に比べると半分以下の評価に落ちているものが多いようだ。
C 昭和55〜58年頃に無人化・廃止・軟券化の券の中で、スポット的に評価の高いものがある。(中名・西方・中山香・大神の最終額面券など九州に多い。) 特に、昭和57年頃、鹿児島本線や日豊本線で中規模駅の軟券化が予告なく行われたため、羽犬塚・瀬高・玉名・鶴崎・坂ノ市・幸崎・日向市などの110円券は、割合に数が少なくて値段が高い。("坂ノ市"などは筆者もずっと探しているが、オークションでもほとんど見掛けないほどだ。)
D 路線別では、なぜか"深名線"の人気が高い。赤字ローカル線の中では最後まで残った(平成7年廃止)ため、若いコレクターの記憶もそれだけ鮮明で欲しがる人が多いのだろうか? 多度志・政和など"ちょっとびっくりする落札結果"を見る場合もあり、最初は「仲間内の"吊り上げ"行為ではないか」(落札者の方ゴメンなさい)と疑った位だが、いずれにしても"実力"(全発行枚数)の割には、やや行き過ぎな感じがする。また、以前は上多度志・幌成・沼牛・雨煙別・添牛内・天塩弥生の"昭和57年無人化組"だけがかなり高めだったが、今はその他の"昭和59年無人化組"とあまり大差なくなっている。なお、蕗ノ台(昭和39年無人化)・白樺(昭和39年無人化)・西名寄(昭和35年無人化)の3駅だけは別格で、今オークションに出れば各5万円以上の評価がついても不思議ではないと思われる。
E その他の路線でも、時々理解し難い高額落札が見受けられて興味深い。恐らく落札者は若年のコレクターと思われるが、相場をよく知らないのか、駅名を間違って入札してしまったのか、その額面や日付などにこだわりを持っているのか、あるいは普通とは全く違った視点で蒐集しているのか、はっきりとした原因はよくわからない。中には、業者の店頭(ワゴンセール)で400円そこそこで買える券も少なくないのだが...。
F 硬券は一種の"出会い物"で、同じ駅の券でも額面・日付や状態など本人が希望する品がすぐにまた現れるとは限らない。コレクターの心理として、どうしても欲しいときは相場よりかなり高めで入札・競合するケースも多いため、同じ駅の券でもオークション落札価格が"乱高下"するのはやむを得ない。コンディションが異なるため一概には言えないが、極端な場合、たまたま同じ月内の出品物で落札価が2〜3倍も違うケースも依然として見受けられる。
G 稀少と思われる券が数ヶ月毎に繰り返し出品されているケースがあって面白い。出品者がすべて同じ場合はちょっと"あやしむ"べきだが、違っている場合は券のコンディションなどに予期しない問題があって、コレクターの間を"たらい回し"になっている可能性も考えられる。(但し、これはあくまで一般論。筆者の知人で「上音威子府の30円券を5〜6枚も持っていた」というすごい方も実際にいます。)


《"感想"欄の記号の意味》
: 「おおっ!すごい。」     : 「値上がりした感じがする。」
      : 「変わらない。」       : 「値下がりした感じがする。」
      : 「ちょっと不思議。」     ??: 「何だこりゃ?」

※ 昭和60年頃の相場を基準に、他の券と相対的に比較した個人的な感想です。券のコンディション等
も全く考慮していませんので断固異論を唱える方も多いと思われますが、"娯楽"と思ってご覧下さい。

《最終日付》 無人化・廃止・軟券化による硬券入場券"発売最終日"

 
落札年月 線  区 駅  名 額面 落札価格(円) 最終日付 感 想 備 考
2008年5月 広尾線 石坂 30 10,500 49.12.14. これ位が現在の相場らしい。
2008年5月 石北本線 上越 30 6,100 50.12.24. 最終日付の券をよく見掛ける。
2008年5月 深名線 多度志 100 5,500 59.11.-9. ?? 実勢は数百円程度。
2008年5月 深名線 政和 100 5,000 59.11.-9. ?? 実勢は数百円程度。
2008年5月 渚滑線 中渚滑 80 4,220 53.11.30. 最近やけに目に付く。
2008年5月 名寄本線 二ノ橋 80 4,200 53.11.30. 最近やけに目に付く。
2008年5月 名寄本線 中名寄 80 4,100 53.11.30. 最近やけに目に付く。
2008年5月 深名線 多度志 140 410 59.11.-9. これが普通。
2008年5月 深名線 政和 130 300 59.11.-9. これが普通。
2008年4月 臼ノ浦線 臼ノ浦 20 13,277 45.-9.30. これ位が現在の相場らしい。
2008年4月 白糠線 上茶路 20 12,300 49.-3.30. 相変わらず人気あり。
2008年4月 上山田線 平恒 30 7,080 49.-3.-4. あまり出ないが?
2008年4月 函館本線 神居古潭 20 6,000 44.-9.29. よく見掛ける。
2008年4月 日豊本線 中山香 120 3,300 58.-3.29. 特に120円券は高い。
2008年3月 函館本線 目名 110 4,150 57.-2.28. 最終日付で少し高い。
2008年3月 函館本線 丸瀬布 80 2,100 59.11.-9. ?? 実勢は数百円程度。
2008年3月 函館本線 北吉原 30白 1,500 55.-5.14. "非併用券"なのに安い。
2008年3月 冨内線 30 870 52.-1.31. 最近は人気がない。
2008年2月 富良野線 上富良野 20赤 8,000 --.--.--. "赤線20円券"は高い。
2008年2月 室木線 八尋 30 6,250 49.-3.-4. キズでもあったのか?
2008年2月 石北本線 東旭川 10赤 5,000 59.11.-9. "何期券"とかのこだわりか?
2008年2月 鹿児島本線 羽犬塚 100 4,550 57.-3.23. ちょっと高い。
2008年2月 大隅線 鹿屋 20赤 3,000 62.-3.13. "赤線20円券"は高い。
2008年2月 鹿児島本線 西方 110 2,600 58.-3.13. 限定?120円券あり。
2008年2月 日豊本線 立石 110 1,100 58.-3.29. 120円券あり。
2008年1月 勝田線 上亀山 20赤 45,000 42.-3.31. "二重の希少性"で妥当?
2008年1月 胆振線 新大滝 20赤 9,900 61.10.31. "赤線20円券"は高い。
2008年1月 深名線 北母子里 60 5,150 59.11.-9. ?? 実勢は数百円程度。
2008年1月 深名線 政和 30 5,070 59.11.-9. ?? 実勢は数百円程度。
2008年1月 筑豊本線 桂川 20赤 5,060 --.--.--. "赤線20円券"は高い。
2008年1月 函館本線 神居古潭 20 5,000 44.-9.29. よく見掛ける。
2008年1月 深名線 添牛内 30 4,280 57.-3.29. ?? 実勢は数百円程度。
2008年1月 日豊本線 青井岳 80 3,100 54.-9.30. キズがなければ安い。
2008年1月 深名線 鷹泊 30 2,070 59.11.-9. ?? 実勢は数百円程度。
2008年1月 深名線 上多度志 60 2,040 57.-3.29. 実勢は数百〜千円程度。
2008年1月 筑豊本線 筑前山家 30 1,950 47.-2.-9. キズでもあったのか?
2008年1月 日豊本線 青井岳 60 1,110 54.-9.30. キズがなければ安い。
2007年12月 幌内線 幌内 30 10,000 47.10.31. キズがなければ安い。
2007年12月 香月線 新手 30 8,580 49.-3.-4. あまり出ないが?
2007年12月 室木線 古月 30 8,580 49.-3.-4. あまり出ないが?
2007年12月 篠栗線 城戸 30 8,000 49.-3.-4. あまり出ないが?
2007年12月 万字線 万字炭山 60併 13,000 53.-4.-4. ?? "非併用券"ならわかるが...。
2007年12月 札沼線 札比内 30白 3,400 54.-1.31. "非併用券"は珍しい。
2007年12月 鹿児島本線 瀬高 100 2,000 57.-3.23. 110円券は高い。
2007年12月 日高本線 浜厚真 30 1,800 52.-1.31. 最近は人気がない?
2007年12月 万字線 万字炭山 30併 2,550 53.-4.-4. これ位が普通。
2007年12月 日豊本線 竜ヶ水 30 1,100 54.-9.30. キズがなければ安い。
2007年12月 日豊本線 五十市 30 1,100 54.-9.30. キズがなければ安い。
2007年11月 函館本線 張碓 80 46,500 53.10.-1. 80円券だけ特に高い。
2007年11月 天北線 恵北 30 34,000 48.-9.16. ちょっと高い。
2007年11月 日豊本線 南日向 20 5,600 49.11.19. キズがなければ安い。
2007年10月 羽幌線 北川口 30 11,100 45.-9.-6. これ位が現在の相場らしい。
2007年10月 深名線 雨煙別 100 4,900 57.-3.29. 実勢は数百〜千円程度。
2007年10月 筑豊本線 筑前内野 30 4,300 47.-2.-9. キズでもあったのか?
2007年10月 瀬棚線 美利河 30 2,680 54.-3.-9. 最近は人気がない?
2007年9月 札沼線 中小屋 80 25,500 54.-1.31. 往年の相場。
2007年9月 鹿児島本線 西牟田 30 8,500 46.-2.19. 最終日付なのに安い。
2007年9月 鹿児島本線 南瀬高 30 8,000 46.-2.19. 最終日付なのに安い。
2007年9月 日豊本線 南日向 30 7,080 49.11.19. キズがなければ安い。
2007年9月 日豊本線 津久見 110 5,250 57.-1.31. 110円券は高い。
2007年9月 田川線 豊津 60 3,100 59.-1.31. ?? 実勢は数百円程度。
2007年8月 天北線 上音威子府 30 39,500 48.-9.16. 人気がある。
2007年8月 鹿児島本線 南瀬高 30 27,481 46.-2.19. ちょっと高い。
2007年8月 胆振線 脇方 30 22,600 45.10.31. 最終日付で妥当。
2007年8月 鹿児島本線 羽月 30 6,080 58.-3.13. 60円券以降は(代)。
2007年8月 日豊本線 市棚 30 5,250 47.-3.29. キズでもあったのか?
2007年7月 興浜南線 沢木 80 63,000 53.11.30. 高過ぎ。
2007年7月 世知原線 世知原 30 49,400 45.-9.30. 人気がある。
2007年7月 幸袋線 二瀬 30 47,166 44.12.-7. 人気がある。
2007年7月 石北本線 中越 30 21,500 50.12.24. ちょっと高い。
2007年7月 日豊本線 大隅大河原 100 18,000 54.-7.31. ちょっと高い。
2007年7月 石北本線 中越 30 6,280 50.12.24. 最終日付なのに安い。
2007年7月 筑豊本線 筑前内野 30 5,000 47.-2.-9. キズでもあったのか?
2007年7月 湧網線 卯原内 110 1,100 57.-3.29. 実勢はこの程度らしい。
2007年7月 札沼線 中小屋 60 920 54.-1.31. 80円券以外は安い。
2007年6月 室蘭本線 陣屋町 20 30,500 45.-7.31. 人気がある。
2007年6月 日豊本線 大神 120 4,920 58.-3.29. 120円券は高い。
2007年6月 日豊本線 市棚 10赤 2,930 47.-3.29. キズでもあったのか?
2007年5月 根室本線 姉別 20 25,000 48.-2.-4. 人気がある。
2007年5月 日南線 子供の国 10赤 3,200 46.-9.30. キズでもあったのか?
2007年4月 函館本線 南美唄 30 23,500 46.-8.-2. 人気がある。
2007年3月 天北線 上音威子府 10赤 36,500 48.-9.16. 人気がある。
2007年3月 日高本線 様似 110 3,300 59.-3.30. ?? 実勢は数百円程度。
2007年2月 函館本線 熱郛 140 2,300 61.10.31. ?? 実勢は数百円程度。
2007年2月 根室本線 浜中 140 2,300 61.10.31. ?? 実勢は数百円程度。
2007年1月 松前線 碁盤坂 30 35,000 47.-3.14. 駅名改称。この駅は高い。
2007年1月 根室本線 直別 30 24,100 46.10.-1. ちょっと高い。
2007年1月 湧網線 仁倉 20 5,750 47.-2.-7. ちょっと安い。
2007年1月 深名線 沼牛 80 5,060 57.-3.29. ?? 実勢は数百〜千円程度。
2007年1月 深名線 鷹泊 60 5,000 59.11.-9. ?? 実勢は数百円程度。
2007年1月 石勝線 南清水沢 30 4,900 59.-3.30. ?? 実勢は数百円程度。
2007年1月 宗谷本線 智東 100 3,800 59.11.-9. ?? 実勢は数百円程度。
2007年1月 石北本線 東旭川 100 3,700 59.11.-9. ?? 実勢は数百円程度。
2007年1月 深名線 多度志 130 3,100 59.11.-9. ?? 実勢は数百円程度。
2006年12月 深名線 天塩弥生 10赤 39,890 57.-3.29. 最近は10円券が高いが...。
2006年12月 士幌線 清水谷 20 28,500 45.-9.-9. 人気がある。
2006年12月 羽幌線 力昼 10赤 25,000 47.-2.-7. 人気がある。
2006年12月 天北線 松音知 30 22,500 48.-9.16. 昔の相場のまま。
2006年12月 根室本線 新内 10赤 20,100 41.-9.30. 人気がある。妥当。
2006年12月 湧網線 北見共立 30 20,000 47.-2.-7. 昔の相場のまま。
2006年12月 天北線 小石 30 18,500 48.-9.16. 昔の相場のまま。
2006年12月 深名線 朱鞠内 10赤 11,100 59.11.-9. ?? 10円券フィーバー気味?
2006年12月 唐津線 東多久 30 8,250 48.-1.31. あまり見ないが?
2006年12月 石勝線 川端 110 8,020 56.-5.24. 110円券は珍しい。
2006年11月 函館本線 尾白内 30 12,500 46.10.25. これ位が現在の相場らしい。
2006年11月 宗谷本線 神路 30 8,100 52.-5.24. よく見掛ける。
2006年11月 長崎本線 東園 20 5,350 49.-3.-4. あまり見ないが?
2006年11月 日豊本線 坂ノ市 100 5,280 57.-4.19. 80円券以降は珍しい。
2006年11月 日豊本線 三毛門 20 5,050 45.-9.30. あまり出ないが?
2006年11月 長崎本線 北延岡 30 5,000 47.-3.29. あまり見ないが?
2006年11月 根室本線 上尾幌 30 3,990 61.10.31. ?? 実勢は数百円程度。
2006年11月 三角線 肥後長浜 30 3,600 48.-9.19. キズでもあったのか?
2006年10月 松前線 森越 10赤 32,500 45.12.11. あまり出ない。妥当か。
2006年10月 士幌線 萩ヶ丘 10赤 30,500 45.-9.-9. 人気がある。妥当。
2006年10月 松前線 渡島大沢 10赤 30,000 45.12.11. あまり出ない。妥当か。
2006年10月 石北本線 上越 30 20,000 50.12.24. ちょっと高過ぎ。
2006年10月 興浜北線 目梨泊 10赤 20,000 48.-9.16. 人気がある。
2006年10月 羽幌線 三泊 30 16,900 47.-2.-7. これ位が現在の相場らしい。
2006年10月 万字線 上志文 20 9,200 45.-8.16. これ位が現在の相場らしい。
2006年10月 石北本線 西女満別 30 5,350 58.-1.-9. ?? 実勢は数百円程度。
2006年10月 深名線 朱鞠内 80 4,600 59.11.-9. ?? 実勢は数百円程度。
2006年10月 深名線 幌加内 80 4,500 59.11.-9. ?? 実勢は数百円程度。
2006年10月 釧網本線 細岡 30 3,900 48.-2.-4. よく見掛ける。
2006年10月 名寄本線 開盛 30 2,000 53.11.30. ちょっと安い。
2006年9月 函館本線 池田園 30 40,500 46.10.25. 人気がある。
2006年9月 函館本線 駒ヶ岳 30 40,500 47.-4.-4. 人気がある。
2006年9月 石北本線 上越 20 29,500 50.12.24. ちょっと高過ぎ?
2006年9月 石北本線 中越 30 25,500 50.12.24. ちょっと高い。
2006年9月 興浜北線 斜内 20 16,500 48.-9.16. これ位が現在の相場らしい。
2006年9月 湧網線 知来 20 15,000 47.-2.-7. 昔の相場か。
2006年9月 湧網線 床丹 20 13,500 47.-2.-7. 昔の相場か。
2006年9月 指宿枕崎線 中名 100 13,500 58.-3.-7. ?? 高過ぎ。実勢は千円程度?
2006年9月 筑肥線 肥前長野 20 9,630 46.-3.30. 滅多に出ない割に安い。
2006年9月 室木線 室木 30 5,530 49.-3.-4. 安いと思うが...。
2006年9月 筑豊本線 筑前山家 20 3,000 47.-2.-9. 何か問題あり?
2006年8月 胆振線 寒別 100 22,500 55.-5.14. ちょっと高い。
2006年8月 室蘭本線 豊泉 20 20,500 43.-5.14. よく見掛ける。
2006年8月 函館本線 比羅夫 110 14,000 57.-2.28. ?? 最終日付でも高過ぎ。
2006年8月 根室本線 布部 120 12,800 57.11.14. ?? 確かに120円券はレアだが...。
2006年7月 士幌線 十勝三股 80 25,000 53.12.24. 昔の相場。
2006年7月 鹿児島本線 羽犬塚 110 1,230 57.-3.23. 110円券にしては安い。
2006年7月 日豊本線 青井岳 30 510 54.-9.30. ワケあり?
2006年6月 日豊本線 宗太郎 30 16,000 47.-3.29. 人気がある。
2006年6月 天北線 恵北 30 3,200 48.-9.16. キズでもあったのか?
2006年6月 根室本線 熱郛 30 3,200 61.10.31. ?? 実勢は数百円程度。
2006年6月 深名線 鷹泊 30 3,100 59.11.-9. ?? 実勢は数百円程度。
2006年6月 池北線 訓子府 30 2,700 --.--.--. ?? 実勢は数百円程度。
2006年6月 日高本線 静内 30 2,600 --.--.--. ?? 実勢は数百円程度。
2006年6月 宮之城線 薩摩山崎 100 1,100 58.-3.13. 以前は結構入手難だったが...。
2006年5月 甘木線 太刀洗 10赤 25,500 47.-2.-9. 10円券はよく見掛ける。
2006年5月 函館本線 狩太 20 13,500 43.-3.31. 駅名改称。人気がある。
2006年5月 根室本線 新得 60 5,750 --.--.--. ?? 解せない...。
2006年5月 留萌本線 北一已 60 5,600 59.-1.31. ?? 解せない...。
2006年5月 胆振線 御園 100 5,530 55.-5.14. 妥当か。
2006年5月 室蘭本線 虎杖浜 80 2,700 55.-5.14. "55年"組は評価が低い。
2006年4月 天北線 樺岡 10赤 33,800 48.-9.16. 10円券は人気がある。
2006年4月 石北本線 上白滝 120 3,900 58.-1.-9. ちょっと高い。
2006年4月 石北本線 奥白滝 60 3,700 58.-1.-9. ?? 実勢は数百円程度。
2006年3月 函館本線 張碓 60 25,138 53.10.-1. ?? 60円券では高過ぎ。
2006年3月 函館本線 赤井川 20 22,000 47.-4.-4. 人気がある。
2006年3月 宗谷本線 智東 120 8,250 59.11.-9. ?? 実勢は数百円程度?
2006年2月 士幌線 幌加 60,000 45.-9.-9. たまに出るとすごい値が付く。
2006年2月 羽幌線 力昼 20 30,000 47.-2.-7. 人気がある。
2006年2月 名寄本線 開盛 80 28,000 53.11.30. 昔の相場。ちょっと高い。
2006年2月 根室本線 平岸 120 26,000 57.-5.29. 確かに120円券はレアだが...。
2006年2月 根室本線 滝里 120 25,500 57.-5.29. 確かに120円券はレアだが...。
2006年2月 札沼線 札比内 80併 22,500 57.-5.29. ?? ちょっと高過ぎ。
2006年2月 根室本線 上芦別 120 8,000 57.-5.29. 確かに120円券はレアだが...。
2006年2月 石北本線 上白滝 120 6,350 58.-1.-9. ちょっと高い。
2006年2月 石北本線 奥白滝 120 4,500 58.-1.-9. ちょっと高い。
2006年1月 士幌線 十勝三股 80 40,600 53.12.24. 昔の相場。ちょっと高い。
2006年1月 函館本線 幌向 80 11,050 53.10.-1. 80円券以外は人気がない。
2006年1月 深名線 天塩弥生 110 9,850 57.-3.29. 昔の相場。ちょっと高い。



["硬券入場券"の贋作について]

 昔はあまり話題にならなかったが、近年、一部の貴重な使用済み乗車券類が大変な高値で取引されることが知られるようになって、特に"硬券入場券"の贋作(偽造)が問題となり始めている。ここでいう"偽造入場券"とは、「当局(国鉄・JR)以外の第三者が不正な利益を得る目的で、現に存在する稀少な入場券を極めて精密に模造したもの」を指しており、「開業当初から無人駅で過去に一度も入場券が発売されたことはないが、"縁起担ぎのお土産品"や"コレクターの参考品"として特別に作られたもの」("模擬券")は除外する。また、"模擬券"は大抵容易に"フェイク"と知れるものが多いが、贋作(偽造)の場合は、当然のことながら"ちょっと見"では容易に真贋を判断できないものがほとんどだ。難しいのは、「過去に発売された実績がある入手困難な券の極めて精密な"観賞用"模造品」のケースで、たとえ最初の購入者(もしくは寄贈された人)がそれを"フェイク"であることを承知していたとしても、後日その券が「ひとり歩きを始める」("転売"を繰り返すうちに自然に"本物"に化ける)可能性もあるため、実際には"悪意"の有無が判定不能な場合も考えられる。

 では、今現在、乗車券類の"精密な模造"はどの程度可能であろうか?
古い貴重な硬券は、ほとんどすべて活字を使った"活版印刷"で製造されているため、極めて精密な模造品を作製することは、実際には容易なことではない。上図のような比較的 単純な券の活版を作製するにも、多数の小さな活字や込め物を1つ1つ微妙に組み合わせなければならず、活字体の微妙な大きさ・形態や活字間のレイアウトなどを本物と寸分違わず一から作るのは極めて困難とも考えられる。(しかし、乗車券や急行券などでは、これとは別にあらかじめ"地紋様"や"影文字"などの印刷も必要なため、"硬券入場券"は最も偽造しやすい部類の券種であるとも言えるが.....。) したがって、本当に原版から偽造するならば、活字を使わない"平板(オフセット)印刷"などが最も現実的な方法と思われるが、特徴として「印字や線にムラがなく非常に鮮明で、表面の凹凸なく仕上がる」ため、余程そっくりに作っても、やはり注意深く観察すれば真贋を見分けることは可能ではなかろうか。
 また、最近はパソコンの性能が以前とは比較にならない位向上しているので、個人で実券をスキャナなどで取り込んだ後、フォトショップなどの高性能ソフトで駅名部分を合成すれば、モニターで見る分には本物と見分けがつかないレベルに仕上げることが可能だ。(しかも、当然のことながら、活字体の微妙な大きさ・形態や活字間のレイアウトなどを本物そっくりに合わせることができる。) 但し、これを安価なインクジェットプリンタなどで印刷しても、やはり"活版印刷物"とは全然異なる質感となるため、間近で見れば偽物であることはすぐにわかってしまうに違いない。

 ちなみに、"疑わしい券"を見つけた場合、2枚の券を詳細に比較するにはどうすればよいであろうか?
例えば、右上の券は昭和62年の日付が入っており、一応額面も合っているが、もちろん本物ではない。既にご存知の方が多いとは思うが、広尾線幸福駅は昭和31年開業時からの無人駅で、入場券はおろか(この駅発行の)乗車券類自体が一切存在しないのだ。一方、右の愛国駅は昭和49年に一旦無人化されたものの「幸福駅ブーム」に乗って110円券から真券が復活しているので、2つの入場券を比較してみる。この程度の出来ならば実際には比べてみるまでもないのだが、その他のかなり手が込んだ"偽造券"でも、スキャナを使って図版をパソコンに取り込み、下のように"スーパーインポーズ"して照合すれば、相当微妙な違いも一目瞭然だ。("レイヤー"機能のある画像ソフトで2枚の図版を重ね合わせ、片方の"不透明度"を50%位に調整する。左下は「普通入場券」の部分を重ね合わせたもの、右下は「発売当日」の部分を重ね合わせたもので、全く"字間"が合っていないのがよくわかる。)

 但し、同じ時期に発売された同一額面券でも、活字のレイアウトに関してはもともと微妙な違いが見られる場合もあるので、この方法だけで真贋を決めるのにはちょっと問題もある。例えば、門司印刷場でも80円券から「普通入場券」文字の移動、「料金」文字の廃止など大きな外観の変更が行われたが、極初期では右のような旧様式も存在する。また、活字の字間やアンダーラインの位置など極微妙なパラエティも認められる(下2枚参照)ため、異なるロットで作製された券同士を比較しても正しい結論を得られないことも考えられる。真贋の判定に当たっては、できるだけ接近した時期の券を多数集めて、相互に照合する慎重さも必要であろう。(特に10〜30円券については、各印刷場ごとに「第...期券」のような詳細な分類・研究を行っている専門家もおられるので、参考にするとよい。) 同時に、券の"紙質"(3層構造の厚さや色・表面の性状)や"券番・ダッチングの整合性"などにも気を配らなければならないのは言うまでもない。


 その他には、例えば非常に真贋の判別が難しいものに「赤線20円券」がある。これもご存知の方が多いとは思うが、昭和41年に入場券の額面が20円に変更された際、"赤線"(朱帯)の加刷が廃止になったにもかかわらず、在庫となった10円券用板紙を廃棄しなかったために出現したもので、札幌・仙台・新潟・高松・門司の各印刷場に実例があるものの、数が少ないために高額で取引されており、詳細なリストを作っている専門家がおられるほどだ。問題となっているのは、主に「安く手に入れた通常の(白)20円券に"赤線"を巧妙に加刷または塗布した偽造券」で、精巧に細工したものは、上記のようなケースに比べて真贋を見分けるのが容易ではないと思われる。この"偽造赤線20円券"については、この方("茜堂")のHPに「田主丸20円券」に関する非常に精緻な論証が載せられており、一読に値する。(とても科学的な考証で、筆者はこういった話が大好き。) 要点を挙げると、"赤線"や「小」「職」などの"影文字"、昔の急行券に見られた"赤斜条・赤縦条"などは、地紋様を刷った後、「細かく裁断される前に加刷されるのが普通」なので、「その断面を拡大鏡で覗く(!)と"偽造券"では朱インクが極わずか染み込んでいる場合が多い」という。.....なかなか"玄人"を騙すのは難しいようだ。

 また、"偽造券"ではないが、近年は「何らかの方法で入手した"無日付"の入場券に(当局以外の第三者が)"最終日付"をダッチングしたもの」が多く出回っている。券自体は国鉄印刷場が調製した真券なので、決して偽物ではないのだが、当然駅設備のダッチングマシンで正規に日付印字したものではないため、"完全な本物"というにはちょっと問題がありそうだ。中には、熱心なマニアやその手の業者が、無人化・廃止の直前や軟券化後に駅や当局に働き掛けて、(駅の口座を経由せずに?)直接大量の券を入手したケースまであるという。特に九州では、昭和60年頃、かなり以前に軟券化・"乗車券代用"化(「旅客営業取扱基準規程」384条2の規定に基づき、最低運賃区間の普通片道乗車券にゴム印などを捺印し、入場券の代用として発売すること。昭和48年(30円券)から始まった。)した一部の駅(門司港・赤間・新飯塚・田川後藤寺・北川など)で、硬券入場券が枚数限定で復活しているが、その多くがこの手法に依ったものと思われる。乗車券類の請求数量は通常1口座当り"最低百単位"ということになっているので、恐らく数百枚程度の限定と思われるが、たまにオークションなどで見掛けても特に大きなプレミアが付いている様子はない。いずれにしても、「乗車券類を"無日付"のまま発売することは本来許されない」ため、こうした措置は当時の国鉄の"増収"対策の一環として特別に認められたものであり、昭和40年代ならば"門前払い"となったのではなかろうか?


※ (参考) 「"指定券類"の偽造を見破るには?」

 昔から"赤斜条・赤縦条"が入った急行券類もマニアの人気が高く、現在もオークション等において非常な高値で取引されている。前述の通り、これらの券を一から偽造することは容易ではないが、たまたま手に入れた古い"廃札券"などに"書き込み"をしてダッチングすれば、一応右のような本物っぽいフェイクが出来上がるので、注意が必要だ。
 これら指定券類の贋作については、上記の一般論に加えて、当時の国鉄の料金体系や取扱規程、列車の編成や車両の構造などの深い知識がなければ、意外と「記載項目から足が付いてしまう」可能性が高い。高価な券を手に入れたはよいが"ちょっと不安のある方"は、当時の時刻表や参考文献などで記載内容の"整合性"をチェックしてみることをお奨めする。
 右の券の例ならば、
@ 昭和39年12月現在で「西鹿児島11時30分発」の「はやぶさ」という特急列車が本当に存在するか?
→日本交通公社の時刻表(昭和39年10月号)で確認できる。
A 「2等 600円」の料金と「下車駅 門司」の記載に矛盾はないか?
→この券には「寝台券」の文字がないので、"寝台列車の座席利用"(通称「ヒルネ」)の指定券である可能性が高い。西鹿児島出発後、川内・出水・水俣・八代・熊本・大牟田・久留米・博多・門司・下関・小郡・岩国および21時49分着の広島までは「2等 600円」で矛盾はない。
B 「はやぶさ」に「2等」の「5号車」が存在したか?
→時刻表の巻末"列車編成表"によると、当時の「はやぶさ」の"2等寝台車"は"4〜7号車"のいずれか(8〜14号車は"博多〜東京間"のみ)で矛盾はない。
C 「はやぶさ」の「2等」寝台車に「16番 C席」が存在したか?
→当時の"2等寝台車"は"客車3段式"(「オハネ」「ナハネ」など)であり、「はやぶさ」の場合、詳細な形式は不明だが定員は54名で、席番は"1〜18番"および"上・中・下段"のどれかであったと思われる。但し、「ヒルネ」の場合は窓際から"下段→A席"・"中段→B席"・"上段→C席"のように割り当てられた模様なので、ここは"A・B・C席"のいずれかでなければならない。したがって、一応「16番 C席(通路側)」ならば矛盾はない。
D 3本の"赤縦線"と施行時期に矛盾はないか?
→特急券の"赤縦線"加刷は、昭和33年10月から昭和40年10月まで行われていたので、これも矛盾しない。
E 発行日付に問題はないか?
→「ヒルネ」特急券の発売は"2日前の午前10時から"と決められていたので、「12月6日」発行「12月7日」乗車ならば問題はない。
F ダッチング自体に問題はないか?
→昭和41年までは「天虎式」ダッチングマシンは存在せず、ほとんどすべて「菅沼式」であったことがわかっている。活字の書体から見て「天虎式」である可能性は低いと判断できるので、問題はない。

他にも、もっとチェック項目はあるかもしれないが、参考までに.....。


※ (参考2) 「稀少券のオークションには要注意?巧妙化する模造券作製の実態」

 その後、FUJINO氏からメールを頂き、"証拠はないが"と前置きされたうえで、筆者も驚くような巧妙な"模造券"が実在することを教えて頂きました。かなり驚愕の内容でしたので、氏のお許しを得て、その手法及び見破るための参考点などを掲載させて頂きます。

 氏によると、最近ネットオークションに出品されている稀少な切符(特に昭和30年代から40年代前半に無人化された小駅の国鉄入場券)の中には、かなり目が肥えたマニアでも区別が付かない精巧な模造品が含まれている可能性があり、注意したほうがよいとのことでした。その手法とは、
@ 本物の硬券印刷機とデッドストックの硬券板紙・インクを使用
 印刷機の入手方法は不明、硬券板紙(規格外の特注品)で国鉄JNR地紋入りのものは廃棄処分が厳重だったため、狙われるのは白地の"入場券"が多いようです。(蒐集家が多く、概ね高額落札になるため却って好都合か。) インク(油性)も当時の高粘度・高耐性のもの(鉱物顔料系)が現在は入手困難なので、各社のデッドストック品を使っているのではないかとのことでした。
A 当時の印刷場特有の活字形をコピーするために写真製版(PC製版)による光凝固樹脂で版面を作成
 現在、環境問題のため鉛の活字は入手不可能で、鋳込みができる業者も国内にはないそうです。樹脂性の版面は磨耗するため大量印刷には不向きですが、少数作製ならば問題ないとのことでした。
B 印刷後、さらに紫外線に晒すなりの疑似熟成を行ったり、すぐには市場に出さずにエージングを待つ
 サボ・愛称板などでも、本物そっくりなレプリカをわざと数年間風雨にさらして古色化させる偽装手段があるそうです。
これらの手口は、この世界(業界)に詳しい専門家の方から二十数年も前にFUJINO様が直接伺ったとのことでした。これでは確かに相当の知識や上記の"スーパーインポーズ法"も役に立ちません。

 模造品の疑いがあるという入場券を筆者も拝見しましたが、活字の形状や古いダッチング痕はもちろんのこと、紙の"古色"や"かすれ"具合など、正直パッと見には全く本物と区別できませんでした。これが本当に模造品であるとすれば驚くべき精巧さと言わなければなりません。(但し、氏も「証拠はない」とはっきりおっしゃっておられます。あまりに過剰な警戒は必要ないと思われますので、参考程度にお聞き頂ければ幸いです。)
 さて、この精巧な模造品を見破る対策として、FUJINO氏は以下のような点を挙げておられます。
1.この印刷機による最小ロットはエドモンソンB型券で30枚と言われているため、続けて頻繁に出品される稀少券には注意したほうがよい。
2.硬券紙のエージングが不十分な券では年代の割に紙が白過ぎる(特に裏面)。
3.中古の改札鋏を使ったと思われる切れの悪い鋏痕。氏によると、硬券の板紙には滑石(タルカム)が含まれており、これが鋏の切れを鈍くするため、国鉄の改札鋏の刃は指を触れただけでケガをするほど研ぎ上げる(切れないものはすぐに予備と交換する)慣習だったらしく、切断面が汚く板紙側に"やれ"(ギザギザ)が残っているものはあやしいとのことでした。

 これだけ精巧なものの場合、これらの券を出品する人の中には模造品と知らずに入手し、気が付かないまま手放すことになった方もおられると思われますので、「出品者に必ずしも悪意があるとは限らない」ことを申し添えます。あくまで、ご参考までに.....。

◆ FUJINO様、今回も貴重なお話を本当にありがとうございました。