3. 深名線雨煙別駅

〈位置〉 幌加内―政和 間

〈開業〉 昭和6年9月15日(一般駅)
    →昭和57年3月30日(無人駅)
    →昭和62年12月1日(季節営業)
    →平成2年3月10日(廃止)

〈乗車客数〉 ほとんど0


〈概要〉

三頭山の麓、久禰山に挟まれた細長い盆地にある小駅で、昔は辺り一帯農業が盛んであったが、近年は休耕田が目立つようになり、いつしか駅周辺の民家が姿を消してしまった。 昭和62年からは12/1〜4/20の間、列車が停車しない臨時駅の扱いとなり、それからわずか3年で廃駅となっている。

〈訪問記〉

国鉄時代、何度も車窓から眺めては一度下車したいと思っていたが、ついに果たせなかったばかりか、ろくに写真も撮っておかなかったのが悔やまれてならない。(1枚目:昭和58年頃通過列車から撮った駅名標。)草地に埋もれた古い木造駅舎はおそらく昭和6年開業当時のままで、周辺には何もなく、実に趣深い味わいがあった。上の写真は、昭和61年頃の貴重な写真。(相馬明夫氏撮影。許可を得てAkio氏のHP「汽車倶楽部」より転載。)

その後、深名線廃止直前の平成6年に廃駅跡を訪問した。1/25000地図を用意していたので場所はすぐにわかったが、廃駅後5年しか経っていないというのにほとんど跡形もなく、いささか拍子抜けであった。郵便局が発行する「郵便番号簿」には依然”雨煙別”の集落名が記されているので、まだわずかながら民家が残っているはずだが、駅周辺にはそれらしき建物はない。草をかき分け、かつての”駅前通り”と思われる狭い小径を線路の方へ歩いていくと、駅舎の基礎らしいコンクリート敷が見てとれたが、土盛りの立派なホームも見事に撤去されていて、ここに駅があったという実感は湧かなかった。


※ 駅舎は昭和63年〜平成元年の冬に雪で倒壊したという情報を澤田様からいただきました。ありがとうございました。(下の2枚は廃駅半年前の写真。画像提供 / 澤田氏)




〈雨煙別駅のきっぷ〉

普通入場券 100円券(昭和55年発行)。昭和57年3月29日まで出札業務が行われていたので、それほど珍しいものではない。